【結婚記念日】におすすめのディナー!in福井

こんにちは ういと申します。

 先週末より急性上咽頭炎にかかってしまい、良くなったりダウンしたりを繰り返した一週間でした。多分この症状は花粉症から来るものと思われますが、春が終わるまで、花粉症持ちの方々一緒に頑張って乗り越えましょう。

 

さて、3月上旬は私たち夫婦の結婚3周年ということで、毎年恒例のディナーに行ってきました。

 今回は福井県福井市にあります「L'aisance(レゾンス)」というお店に伺いました。私たちが今回選んだのはメインが若狭牛のディナーコースです。ちなみにお値段は14,000円でした。

 

L'aisance(レゾンス)とは

住所  :福井県福井市高柳1丁目712

定休日 :木曜日

営業時間:【ランチ】11:30〜ドアオープン 12:00スタート

     【ディナー】18:00〜ドアオープン 18:30スタート

予約方法:完全予約制 下記から予約できます

www.tablecheck.com

お店のコンセプト

 「L'aisance」さんは、来店するお客様に福井を「知」ってもらうためにと「地産“知”消」を掲げておられます。福井の食材をメインに料理を提供されていて、福井県民なら「あぁ、あそこは確かこれが有名だね」と地元トークをすることができるし、県外の方なら「この食材美味しかったからぜひ行ってみたいな」と思えるようなメニューばかりです。

 

18:00ドアオープン!店の前でたじろぐ

 「L'aisance」さんは18:30に一斉に各テーブルの料理が提供されるスタイルとなっており、18:00からお店に入ることができます。

 

 ん?待てよ、各テーブルが同時にスタートということは、18時にウキウキ入店しても18:30まで料理の提供はないってこと...?

 

 

 おしゃれな雰囲気に慣れていない私は入店から30分間そわそわしっぱなしになること間違いない。ということでどうにか10分前まで目の前の「Aming」で店内を見つつ時間を潰します。

 18:20になり駐車場に向かってみると同じような考え(のはず)で車内待機している人がちらほら。よかった私だけじゃなかったんだ。多数を味方につけ勇足でいざ入店!

 

落ち着く温かみのある店内

 席に案内されキョロキョロと店内を見渡します。ライブ感溢れるであろうオープンキッチンに、壁に飾られた輝く包丁たち。ゆらゆらと燃えるかまどの火。

どこを見てもこれから提供される料理への期待値を高めてくれます。

落ち着く店内

 テーブルにセットされたナプキンに留められたリングは、外してみるとなんと眼鏡の形になっているではありませんか!福井県鯖江市は眼鏡の国内シェアNo.1なのは有名ですよね。

料理だけでなくここでも福井を楽しめるとは...!脱帽です。

席によってフレームの柄や色が違うのもまた面白かったです。

メガネ型のナプキンリング

18:30ディナー提供開始

 いよいよディナー開始の時間です。飲み物はビールや日本酒、ワインがメインで、カクテルはありませんでした。驚いたのがソフトドリンクが豊富で下戸の私たち大歓喜。夫は一乗谷ジンジャーエール、私は花梨とローズマリーのドリンクを注文しました。

 

 メニュー

 

セイコガニ コールラビ 麩市の地辛子

白方ワトム農園菊芋 だだみ 越前の餅

平政 薪火 菜花 根菜

永平寺鹿肉 大野上庄里芋

平目 県産在来種蕎麦 蕪 + おつくね 山うに

本日のお野菜 越前海岸百笑の塩

若狭牛 ルタバガ 黒にんにく

横井チョコレート 越前東郷蘭麝酒 八朔

食後お飲み物 お茶菓子

 

 メニュー表には食材名のみ記載されており、見ただけではどんな料理が来るのかわからないのでワクワクしながらサーブを待ちます。1品ずつシェフが説明をしてくれて、またその声が良い声なんですよね。

 

セイコガニ コールラビ 麩市の地辛子

 左はコールラビとセイコガニを和えたもの。コールラビは初めて食べました。調べてみるとブロッコリーの仲間なんですね。クセがなくて食べやすかったです。

 右はお肉の煮こごりです。(なんのお肉か忘れてしまいました)そちらに、福井市足羽にお店がある「麩市」さんの地辛子をつけていただきました。

白方ワトム農園菊芋 だだみ 越前の餅

 お次は暖かい料理。菊芋のクリームソースの中に揚げただだみ(白子)と揚げ餅が浸かっています。クリーミーな菊芋と濃厚なだだみとカリカリのお餅は嫌いな人は絶対いない組み合わせ。いっぱい食べたァイ。

平政 薪火 菜花 根菜

 次は魚料理です。店内のかまどで炙ったヒラマサに、菜の花が乗っています。つぶつぶした赤いソースと緑のカリフラワーのソースをつけていただきました。薪火で炙ったとあって香ばしい香りが口いっぱいに広がりますが、食感はお刺身。1度で2度美味しいとはこのことか!

永平寺鹿肉 大野上庄里芋

 ミンチにした鹿肉と里芋のグラタンです。チーズを乗せて焼いたあと、さらに食べる直前に燻製にした鹿肉を冷凍したものを削って香りをプラスしているそう。鹿肉ってこんなに香りがいいとは驚きました。

平目 県産在来種蕎麦 蕪 + おつくね 山うに

 次は平目のポワレです。隣にグリルされた蕪も添えられ、ソースと一緒にいただきました。ソースは濃厚で淡白な白身魚にとてもよく合います。

 「おつくね」とはなんぞや?と思っていましたが、福井の方言で「おにぎり」のことだったそう。 パンの代わりに出された小さいおにぎりは、ソースにつけて食べてもよし、「山うに(ゆずをすりつぶしたもの)」をつけて食べてもよし。

本日のお野菜 越前海岸百笑の塩

 グリルされたカリフラワー、菜花、カボチャ、パプリカ、富津のさつまいも等に、越前海岸で作られる「百笑の塩」をつけていただきました。こちらの塩は普通の塩より角がなく優しい味わいで、グリルのみの野菜の甘みが一層引き立ちました。

若狭牛 ルタバガ 黒にんにく

 いよいよメインの若狭牛が!その前に自分専用のナイフを1人ずつ選ばせてもらいました。これは越前内刃物のナイフです。使い心地は天下一品。うっとりするほど滑らかな切れ味です。

 若狭牛はレアな焼き加減ながらもお肉の味がしっかりと感じられ、しつこさもなくいくらでも食べられそうでした。ルタバガとまたしても聞いたことのない名前が。こちらはカブの仲間で、ソースとしていただきました。ほのかな甘みがあって美味しかったです。

横井チョコレート 越前東郷蘭麝酒 八朔

 デザートは福井県民お馴染みの「横井チョコレート」さんのテリーヌに福井の滋養酒「蘭麝酒(らんじゃしゅ)」をリキュールとして加えたものと、八朔、野菜のアイス、豆乳のパンナコッタが添えられています。味が複雑で一口食べるたびに違う味になり、楽しくてスプーンが進む進む。

酒粕のマカロン

 上記のデザートだけかと思いきや、L'aisanceといえばなマカロンまでいただくことができました。一口食べるだけで酒粕の芳醇な香りが口いっぱいに広がってとても大人な味でした。ダイレクトに酒粕を食べているかのようです。

 

 子どもはNGのお店なので、娘を預かってくれている母と姉に感謝しつつ、2時間半ゆったりと料理を楽しむことができました。夫婦2人だけでご飯行くのも楽しいねと話しつつ料理の余韻に浸っていると、近くのテーブルのお客様とシェフのお話が耳に飛び込んできました。

 「僕前はジャルダンの料理長をしていたんですよ〜。」

 

え、な、なんですって?!?

 

 ジャルダンとは福井市文京に以前あったフレンチレストランで、私たちが3年前レストランウェディングをさせてもらったお店なのですが、私たちが式を挙げた次の年に閉店してしまったのです。もう思い出の味を思い出す事はできないのか...と諦めていたのに3周年のこの日に再開できるとは、まさに運命的!

 感極まってシェフに話しかけ結婚式を挙げた日を伝えると、まさにその時に料理長をされていた方でした!キャアキャア喜ぶ私たちにシェフは

「次回いらっしゃる時は当時のメニューをお出しすることも可能なので仰ってくださいね」

 と言ってくださいました。なんて柔軟なお店なんでしょうか。これは毎年行くしかない。

 

 またこちらの料理を楽しむために、また1年頑張ろうね夫。

 

 美味しい料理と、まさかの再会に感動した夜でした。